タバコと色々な病気との関係。胃がんとの関係

タバコの煙には約60種類の発癌物質が含まれていると言われています。

この発癌物質が血液中に溶けて全身に運ばれるのですから、全身に影響が及ぶことは自ずと納得のできることでしょう。

よく、コーヒーを飲むと胃潰瘍や胃癌になりやすいと言われますが、実はこれは誤解だという事も近年判明しています。

コーヒーを飲むときに、喫煙する人が多いためで、コーヒーが悪いのではなく、喫煙が胃潰瘍を助長したり胃がんのリスクを高めているのです。
たまたまタバコのそばにいたコーヒーが濡れ衣を着せられたのです。

受動喫煙による被害も、今では知らない人はいないでしょう。
自由喫煙の居酒屋さんではPM2.5の空気中の濃度は568μg/m3です。
喫煙OKのカフェのPM2.5の濃度は300μg、カフェの喫煙室の出口付近は700μgもありました。
中国政府は60~150μgで危険、151~250μgでおおいに危険、251μg以上を緊急事態としています。

自由喫煙の居酒屋さんや喫煙室の出入り口付近の状況は、いったいどう表現すればいいのでしょうか?もはや、瀕死の状態とでも言うしかありません。
喫煙者はPM2.5のことを批判する資格はないでしょう。

「タバコ」、人類はなんと恐ろしいものを作ったのでしょうか。このようなものを作ったことは大きな罪と言うしかありません。

喫煙と生活習慣病との関係も、明らかにされています。

1本吸うと、寿命が5分30秒縮むと言われています。

喫煙すると、血管が縮んで血圧が上がり動脈硬化を促進することはもう多くの人が知っていることでしょう。
副流煙を吸う事で、心筋梗塞や狭心症などの冠状動脈疾患のリスクは25~30%アップします。

厚労省の研究班が発表したところによると、受動喫煙が原因で心臓病で死亡する人は、毎年6800人もいます。

世界中では毎年60万人が受動喫煙で死亡しています。そのうち16万5000人はまだこの世に生まれてから5年未満の何の罪もない幼い子どもたちです。

15歳未満の子どもの40%、非喫煙女性の35%、非喫煙男性の33%が受動喫煙のリスクにさらされています。
まさにタバコは「間接殺人兵器」と言いたいものです。

そして近年注目されているのが、三次喫煙です。
愛煙家の家に行くと壁やカーテンが茶色くなっていることがありますが、あれは壁やカーテンに発がん性物質が染み込んでいるからです。

壁やカーテン以外にも、床、洋服、カーペット、髪の毛、ソファーやベッドなどの家具に発がん性物質が染み込んで、徐々に放出されていることが判りました。
これらから放出される発がん性物質が、大気中の発がん性物質とまじりあう為、タバコの煙そのものよりも危険であることも判っています。

愛煙家の中には「胃がんくらい、今は治る時代だから」という人もいます。
しかし、あなたは良くても何の罪もないお子さんや家族を病気に至らしめて苦しめることにもなります。

愛煙家の子どもには、喘息や気管支炎、発達障害、言語障害、などの病気の発症が多いことも判っています。
全ての病気に、タバコが多かれ少なかれ何らかの関与がある可能性は高い、と言っても過言ではないでしょう。

「禁煙しようかなあ」と思った時が、禁煙初日です。禁煙外来を受診してください。

タバコと飲酒が食道がんなどの病気を発生を高める

タバコの喫煙は、心筋梗塞や脳卒中、生活習慣病などの数多くの病気の原因になるとされていますが、様々ながんの発生率を高める要因の一つでもあります。

有名ミュージシャンの多くや芸能人が食道がんを経験して治療の末に復帰された人もいれば、中には志半ばで命を落としてしまった人も少なくないとされています。

そのがんが発生する原因が、実はタバコと飲酒が関係していることをご存知でしょうか。

最近の若い世代はお酒を飲む習慣がなく、またタバコを吸う人も少ないとされているのであまり話題にはなりませんが、年代的には50代以降の男性に発症率が高いとされています。

その中でも、日頃から強烈なヘビースモーカーである人や強いお酒を飲む習慣がある人は要注意と言えます。

また、性差が大きい病気の一つであり、女性に対し男性は6倍も罹患率が高いとされています。

進行が早いことから自覚症状が出てから発見した頃にはすでに手遅れということも少なくありません。

発症してからの死亡率が高く、年間約2万人が発症しているのに対して、死亡者数は1万人を超えているというデータもあることから、完治が難しいとも言われています。

実は直接の原因は明らかになっていませんが、日本人の食道がんの9割に及ぶとされている扁平上皮がんは、確実に喫煙と飲酒が関係しているとされています。

がんが発症する原因はいくつかのことが考えられますが、タバコの喫煙と飲酒が大きく関係しているのは間違いないとされています。
逆に言えば、喫煙と飲酒を控えることで予防できる病気とも言えます。

では、実際に喫煙と飲酒がこの病気とどのように関係しているのかについて詳しく考えてみましょう。

死亡率が高いとされていますが、毎日の生活の中で意識して過ごすことで発生率を抑えることも可能ですので、しっかりと取り組んでいくことをおすすめします。

食道というのは、飲食物の影響をもろに受けやすい場所であり最も多いとされる扁平上皮がんが発生する場所が食道の中央部に当たります。

食道へ期から最も近い場所にある粘膜は、食道を守るためのひだや器官もないことからダイレクトにタバコやアルコールの影響を受けやすいのです。

行ってみれば、鼻の粘膜や目の粘膜、性器の粘膜にはそれを守るための鼻毛やまつ毛、陰毛が存在していますが、食道にはそういった守ってくれる体毛が生えていないのでそのまま影響して食道粘膜を刺激して、炎症を起こしやすくなってしまうのです。

特にタバコやアルコール摂取は休肝日や禁煙する日を作るなど自分で節制しない限り習慣化してしまうことが多いために食道の粘膜の炎症も慢性化しやすくなってしまうのです。

ちなみにアルコール摂取に関しては、飲むことで体が赤くなる人は要注意と言えます。

人間の体は本来アルコールを分解できる量というのが人それぞれ決まっており、体や顔が赤くなってしまうのは分解する酵素であるアセトアルデヒド脱水素酵素が生まれつき少ないということになります。

アルコールを摂取した分だけ分解できずに体に残るということは、有害物質がいつまでも体内に存在しているということであり、食道はさらに無防備な部分であることから刺激によって影響を受けやすいために、アセトアルデヒド脱水素酵素が少ない人が飲酒をすることはがんの発生リスクが高まってしまうことになるのです。

加えて、飲酒によって傷ついた食道を、喫煙によってさらに傷めつけることになれば、病気のリスクが高めるのは当然と言うことになるでしょう。

つまり、食道がんを予防したいのであれば喫煙と飲酒を控えるしかないのです。

この先も元気に健康的に生きていくためにも、休肝日を作ったりタバコの本数を減らす、あるいは喫煙と飲酒を平行に行わないようにして食道の炎症を慢性化させないように気を付けるのが良いと言えるでしょう。

タバコによって病気のリスクは高まる

タバコは病気のリスクを高めてしまうことはよく知られています。
タバコの煙の中には4000種類以上もの化学物質が含まれており、そのうち60種類は発がん性物質だとされています。
最も深く関わる疾患として知られているのが肺がんです。しかし、煙が入ってくる肺だけではなく、煙が触れる口腔や咽喉などの部位のがんのリスクが高くなります。
また、煙の触れない「胃」や「肝臓」「膵臓」「膀胱」「子宮」などもリスクが高くなってしまうのです。
中でも口腔がんは比較的まれな疾患です。口の中の舌や歯茎などにできるものすべての総称になります。喫煙が発症リスクを高めますが、特に喫煙者の多い男性が発症しやすいとされています。高齢になるほど多く発症するとされており、これら増加していく傾向にあると考えられます。
しかし、口腔がんは早期に発見することによって90パーセント以上が完治することが可能です。約60パーセントを占める舌にできるものは早期発見することによって約80パーセントの患者が舌を残したまま完治することができます。
喫煙者は非喫煙者に比べて発症率が約7倍だといわれており、非喫煙者と比較して死亡率も約4倍も高いことがわかっています。
喫煙に加えて、飲酒をしている人は最も危険です。飲酒をしながら喫煙することによって発癌性物質がアルコールに溶けてしまうことで、口腔粘膜に作用するリスクがより高まります。
他にも、歯磨きなどをあまりせずに口腔内が不衛生であったり、虫歯を放置している、合っていない入れ歯や破れた歯の被せ物を放置しているなどの慢性的な刺激が口腔内の状況を悪くすることによってリスクがより高くなってしまうのです。
栄養バランスの悪い食事をしていることで栄養が偏ることも口腔内が荒れる原因です。
リスクを低くするためには、タバコを止めるだけではなく生活全般を改善していく必要があります。

タバコはがんのリスクを高めてしまいます。肺や胃などの病気を見つけるためには、病院での検査が必要となります。
しかし、口腔がんを見つけるには口腔内を調べることが必要です。普通の検査では口腔内までは検査しないため口腔がんを見つけるためには定期的に口腔外科や歯科医院を受診することがオススメです。
初期症状は痛みがなく、舌や歯茎が赤や白に変色するといった症状が現れます。腫瘍が大きくなってくると硬いしこりのような状態になり、見てわかる場合もあれば触ることでわかる場合もあります。
がんの周囲の細胞まで影響が出てくると小さな潰瘍ができ、食事中にしみたり口の中がヒリヒリするなどの症状が現れます。口の中のがんは首のリンパ節へ転移するケースが多く、首のリンパ節が腫れたりしこりができることで発見されることも多いのです。
日頃から口の中のケアを行っている人は自分でも発見しやすいですが、口内炎や歯周病と間違えてしまうこともあり病院で受診せずに放っておくということも多いため注意が必要となります。
触って硬いしこりがあるように感じる場合には、一度歯科医院などに受診することが大切です。
また、口の中に注意を払うだけではなくタバコを止めることなどもリスクを下げることにつながります。
タバコの煙の中には麻薬にも劣らない依存性を持つニコチンが含まれています。どうしてもやめられないという人はニコチン依存症となっていることが考えられるため、禁煙外来などの病院に頼ることも良いとされています。
禁煙補助薬として貼り薬やニコチンを含まない飲み薬などがあります。
タバコをやめることによってがん以外にも、脳卒中や動脈硬化などのリスクを下げることになります。
禁煙は大変ですが、その分病気のリスクを低くして寿命を延ばす結果にもなり、金銭的な負担もなくなるためタバコはやめることをオススメします。

タバコと病気、特に咽頭がんとの関係

タバコはさまざまな病気の原因になります。ざっと見ただけでも、狭心症や心筋梗塞、高血圧、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、慢性気管支炎、気管支ぜんそく、脳血栓、脳卒中、肌荒れなど、恐ろしい病気を引き起こします。
中でも、タバコと関係のあるのががんです。これも列挙すると、胃、すい臓、肝臓、膀胱、大腸、肺、咽頭、喉頭など、直接間接のいかんにかかわらず、タバコによって誘発されるものが多数あります。特に、肺や喉頭、咽頭は、タバコの煙の通り道なので、喫煙者はがんにかかる率が非常に高いのです。
では、なぜこんなにもいろいろな病気を引き起こすのかというと、含まれている成分が理由です。
タバコには、400種類以上もの化学物質が入っていますが、そのうちのかなりの部分が身体に有害です。
中でも、三大有害物というものがあります。タール、ニコチン、一酸化炭素の3つです。それぞれに特徴がありますから、見ていきましょう。
まず、タール。発がん物質が含まれています。何種類もありますが、主なものは、ベンゾビレン、ジメチルニトロソアミン、メチルエチルニトロソアミン、N-ニトロソノルニコチン、ニトロソビロリジン、キノリン、ヒドラジンなどです。
次に、ニコチンです。非常に毒性が強く、依存性があります。一時脳に快楽をもたらしますが、体への害は計り知れません。
三番目は、一酸化炭素です。体を酸欠状態にします。そればかりか、動脈硬化や心筋梗塞になる確率を高めます。
体に影響を及ぼすのは、この三大有害物だけではありません。他にも種類がたくさんあります。
ということは、何年も、もしくは何十年も喫煙の習慣があった人は、それだけ重い病気にかかる可能性が高いのですから、内科や耳鼻咽喉科の診察を受けるようにしましょう。咽頭がんをはじめ、各種がんはもちろん、そのほかの疾病も早期発見が重要です。

タバコが、さまざまな病気の原因になると書きましたが、どうすればいいのでしょうか。
答えは、単純です。禁煙すればいいのです。しかし、これがななかなかたいへんなのです。
そんな方のために、役立つものがあります。ニコチンパッチやニコチンガムです。ニコチン離脱症状を和らげてくれます。
それ以外では、チャンピックスという薬もあります。効果は二つあります。
まず、ニコチン受容体という脳の部分に結合して、ドーパミンを少量放出させて、快感を与えます。これで、タバコを吸わなくても、満足感が得られ、ニコチン離脱症状を抑えられます。
次に、ニコチンがニコチン受容体に結びつかないようにします。そうなると、タバコを吸っても、快感が得られないので、禁煙できるというわけです。
タバコを止めるためには、どれかを選んで実践することが重要です。それによって、恐ろしい病気を防げるのですから、やってみるだけの価値はあります。
続いて、がんの原因のうち、タバコが占める割合を並べます。
・咽頭・喉頭ー60%~90%
・肺ー72%
・胃ー25%
・肝臓ー28%
・すい臓ー28%
・膀胱ー31%
それから、喫煙者と非喫煙者のがん死亡リスクの差も書いておきます。
・咽頭・喉頭ー30倍
・肺ー4.5倍
・胃ー1.5倍
・肝臓ー1.5倍
・すい臓ー1.6倍
・膀胱ー1.6倍
全体でみると、男性の罹患率が1.5倍高く、女性は1.6倍です。
こうしてみると、喫煙者は煙の通り道に直接触れる咽頭・喉頭や肺のがんにかかる率が高いのがわかります。また、死亡率も格段に違います。
もちろん、喫煙者といっても、人によって、吸う量や間隔が違います。だから、一概にこの数字があてはまるわけではありませんが、やはり禁煙をしたほうがいいことは間違いありません。
つまり、もっとも数字の高い咽頭がんなどだけでなく、健康を損なう疾病にかかりたくなかったら、すっぱりやめてしまうか、せめて本数を減らす努力をしましょう。